読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

覚書き

小林陽太のブログ

自己受容について

 今日は、野口嘉則さんのYoutubeにおける講義『幸せと自己実現の心理学』を交えた自己受容のお話。

 内向的な人などには特に大切なお話なので是非とも聴いて頂きたい。尚、講義のURLアドレスはhttp://www.noguchiyoshinori.net/7stepである。

 

 

 ところで、「自己受容とは何か?」ということだが、それは漢字の通り、“ありのままの私を受容すること"である。『自己』という概念は心理学の分野における概念なのだが、分かりやすく言えば、“普段の私”である。それは、可でも不可でもない、どうしようもない部分・優れた部分を含めた上での私である。(と、私は認識している)

 自己受容が深まってゆくと、幸せになってゆくらしい。自分に正直になれば、自己受容出来ていれば、一生幸福で、他者との関係もよくなってゆくという。

 ここでは、講義内容を私が簡易的にまとめたノートをまとめる。(私がまとめたノートなので、野口さんの講義内容とは微妙に異なるので注意)

 

 

◇第一回 自己受容の入り口
・最初にお伝えしたいこと、“自己受容∝他者受容”だということ。
・こんな自分じゃ駄目だと、「自己受容」出来ない人は、「他者受容」も出来ない。
・人間関係の大方の問題は、最も根本的な人間関係とは“自分との関係”だということ。
→自分に正直になれば、自己受容出来ていれば、一生幸福で、他者との関係もよくなってゆく。

 

◇第二回 理解編(1)
・自分の中に「みつめる自分」と「みつめられる自分が居る」
・「みつめる自分」=みつめられる自分に対して対価評価を下す、守護霊的なもの。例:その気分に対して叱ったりする自分。
→ロゴスのことだと思われる。ありのままに見つめられるなら、自己受容できるのだと思われる。
・「みつめられる自分」=日々いろんなことを感じたりする自分。例:落ち込んでいる自分。悲しんでいる自分。
→ミュートスのことだと思われる。
・自己受容と自己肯定は違う。例:人の目を気にする性格はよくないなぁと自己否定していた人が自己肯定するのは難しい。
→アメリカ人は自己肯定が激しいのだと思う。つまり自己受容ではない。
・自己受容というのは、ありのままの自分を受け入れること。良い悪いの判断をすることなく、そのまま受け入れる。
→ミュートスの働きだと思われる。
・自己受容というのは自分が好きとは異なる。自分がどんな状態であれ、今の自分をありのままに受け入れること。
→M7(マズロー自己実現)の段階ではないか?「自分のあらゆることを自分を感情にいれずによく見聞きし分かり」(宮沢賢治
・自己受容というのは、どんなことがあっても自分の存在そのもの(Being)を受け入れることともいえる。
・doing(自分の行為やそれに関するもの)=自分の成績・実績・業績。その他、外見的なものや資産や社会的地位。現象化されたもの。
・自己受容というのは自分の感情をそのまま受け入れることともいえる。

→doingを含めたbeingをありのままに受け入れるというものを持つ。
→三相において、形質に属するhaving、語像に属するdoing、時空に属するbeingに保つという感じかな?

 

◇第三回 理解編(2)
・自己受容とは、自分はどうせこんな性格なんだ!みたいに変化する可能性を失わせることではない。
・自己受容とは、ありのままの自分をそのまま見て、それら現実の自分の側面をすべて見ると、大地に根を張ることが出来る。
→その結果、向上心が湧いてくる。ですから、自己受容とは向上心を放棄することではない。
・自己受容とは自己中心(自分のことばかり考えている人のこと)でも違うし、ナルシスト(自分の才能とか業績とか仕事ぶりに陶酔していること)的な生き方とも違う。
・自己中心的・ナルシストになってしまうのは、惚れ惚れするような自分じゃないと受け入れられない。駄目な自分を受け入れられない。
→例:いい役、自分が得することばかりに励んだりする。何故ならば、そうじゃないと自分を認められないから。
・しかし、全ての自分をありのままに受け入れられることが大切である。
・自己受容が深まれば深まるほど、自分と他人を比べることが減ってくる。負けてしまったとか勝ってしまったとか無くなってくる。
→逆をいえば、自己受容が深まっていない、出来ていないほど、比較してしまう。自分が自分であることが分からなくなっている。
・優越感は直ぐに劣等感に裏返る。人と比較した上でのものだから。

→自己受容が深まるほど、自分の確かさが得られ、比較すると無く、自然な向上心をもてるようになる。
→自己受容が出来るほど、人に迎合したりしなくなる。『君子、和して同ぜず』(孔子)

つまり、自己受容が出来ると自尊心が高まり深まる。
→『阿吽の呼吸』の姿勢ではなかろうか?

彼のこれまでとは、“幸せな人生を送る上の鍵は「自己受容」だ”ということ。
→それは、言い換えれば“自分をあるがまま”に受け入れること。“ありのままの自分”を受け入れること。

 

◇第四回 実践編(1)
・見つめている自分が厳しく、否定的・批判的に扱われると、見つめられる自分は自尊心を失ってゆく。
・見つめられる自分というのは、別名「インナーチャイルド」とも言う。日々色んなことを感じたりする感受性の役割。  
・見つめる自分というのは、別名「インナーペアレント」とも言う。
→より受容的な、共感的な親に変えてゆく必要がある。
・人はこれまでの歴史の中で、感情レベルで傷を持って生きてきた。しかし、どうしても自分で自分を傷つけてしまう。
・インナーペアレントは、自分を育ててくれた人から無自覚の内に取り込んだ存在。
・自分の親が○○な親だった場合、○○なものの見方を無意識のうちに取り込んで、インナーペアレントは○○な存在に。
→インナーペアレントを変えてゆく、育みなおしてゆく。
インナーチャイルドを心の中で受容的な言葉を囁きかけることを習慣化する。例:「がっかりしたんだね、悲しいね」(傾聴法と同じ)
・インナーペアレント(IP)が良い方向に変化すると、インナーチャイルド(IC)を癒すことが出来るようになる。
・『インナーチャイルドワーク』というものがある。その場で癒されても、インナーペアレントが変化していないと、根本は治せない。
・自己受容が出来ている状態とは、IPが良い親になりICが良い子供になる状態。

 

◇第五回 実践編(2)
・心の中の“安全領域”をしっかりと確保する。『こころの安全基地』とも呼ばれている。
・基地というから、しっかりとした外壁で覆われていて、内側に安全領域を持つ。そして、境界がはっきりしている状態。
・境界がないと安心できないですよね??その境界が僕達の安全領域を築き上げている。
・人間関係でも、自分と他者との境界を持つ必要がある。
・身近な家族関係でも、この境界線は大事である。
・今回は『境界線』がキーワード。
・例1:LINEを覗きに来た同僚、例2:寝ようと思っていたら、電話を掛けて来た友人から凄い勢いで話しかけてきた。
→心の他者侵入に対して、Noを言うことが出来なければ、ストレスや嫌な思いを抱き、心の中の安全領域を確保できなくなる。
・このような侵入していることに対して、我慢するとか遠まわしに伝える場合もある。相手を怒りで攻撃するという場合もある。
→『アサーティブコミュニケーション(アサーション)』という上手いコミュニケーションの仕方がある。
アサーションとは、自分の気持ちを率直に伝えて、人間関係をコントロールする方法。

・紙を用意していただきたい。(問:こころで我慢していることは何だろう? 答:それを列挙する。特に人間関係。)
→書いたら、それを改善する方法を3レベル・ハードルの低さで○△×で分けて、○のついたものは早速実施し、△は徐々に・・・。

 

◇第六回 実践編(3)
・こっちがアサーティブで伝えても、嫌な顔されたりすることもある。
→罪悪感や不安を覚えてしまう(陰性転移)が、ここが自己受容の良い場面。
・でもそれを経験したくなくて、ついつい我慢してしまう。
→アサーティブな訓練によって改善できる。
・先ほどの相手の不機嫌の問題は自分の問題ではないことを知ること。そして、自分は自分の感情に責任と尊重を持つ。
→相手の態度、感情に巻き込まれる必要はない。自分を常にベストコンディションに保つ。
・これが難しかったら、失敗してしまった自分を受け入れる。
→アサーティブが世界との接し方だとするならば、自己受容は自己との接し方。

・僕(野口さん)は中々境界線を作れない人だった。詩を作ったそうである。

『僕がすること』

僕が僕の欲求を大切にすることによって、
僕を嫌う人がいるとしたら、
僕を嫌いになってくれたほうがいい。

(後略)


◇第七回 まとめ

・僕達は生きている限り、どこまでも自己受容を深めてゆける。
・自己受容を深めるとは、自分を知る旅なのだと。

・例:C子さんが言う同僚=凄く女らしい女性っぽい人。それが凄くムカつく。
→C子さんは女性性を抑圧することを選んできた人。ボーイッシュな人。男友達と野球をしたりキャッチボールをすることが好きだった。
父親は息子が生まれることを期待していた。「おまえが男の子だったらな」と言われて育った。
→「本当はあの女らしい同僚が羨ましかったんだ!」と気づく。(訓練でIPが育ってきたとも言える)
→女性の人生を謳歌するようになった。そして、同僚に対して、イライラ・ムカつきはなくなった。
・今出来ることがから、自己受容してゆくことが大事。IPを受容的なIPに育むこと。

・受容的なIPを育むためには、実際にそういう人と出会って、そのままの自分をそっくり受け入れてくれる体験を重ねること。
→実際の人間関係の中で、受容してもらうという経験が大切。
→対等である関係、親友(恋人)・伴侶ではこれは難しいらしい。あくまでも親と子供の関係でなければならないようである。
→長期間一緒に居ない、共依存関係を形成しない人間関係でなら可能。
→効果的なのは、専門家からセッションの中でしっかり繰り返すことによって、受容体験が浸透してゆく。(お金が掛かる)

・クライアントさんの自己受容を育むのに最も適している(と思われる)のは、ハインツ・コフート自己心理学』である。

 

 *1

 

 私が自己受容の大切さに気づくようになったのは、10代後半で、ある女性との出会いがきっかけである。その方とはポツポツと10年ほどの付き合いがあったのだが、喧嘩別れをしてしまった。彼女は私の持っていないものを持っていた。私に足りない“女性性”がそこに確実に存在した。

 女性性は“受容の要素”に尽きる。男性性が“改善の要素”だとするならば、女性性は受容性だ。それが、いわば“母性”というものであり、“母なる大地”に繋がる陰陽の性の一つだ。

 その核心とは、心理学者のユングJungによる提唱では『太母元型Great Mother (Archetype)』ではなかろうか。Great Mother (以下GM)は、『老賢者元型Old Wiseman (Archetype)』(以下OW)と対極を成すものである。

 

 自己受容をする大切さに無性に駆られてしまうのは、それだけOWが本来大変強い人なのではないかという気が私にはしないでもない。陰と陽にて、形成される生命が、その中性性、即ち陰陽的安定性を保つために、それだけ強烈にGMを求めてしまうのではないか、その必要性に迫られてしまうのではないかという省察である。

 とりあえず、私にはそこまでしか指摘は出来ないが、自身がOWそのものである男性は特に、GMとの結びつきが非常に大事になってくるのではないかと私は察している。それが自己の存在としての安定性に繋がってゆくからなのだ。

 

 まぁ、それは私のことでもあるのだが。GMとOWについてのお話はまた今度にしたい。

*1:私用原稿「自己受容の7つのステップ/野口嘉則」より。詳細な内容は冒頭でも述べたが、野口嘉則さん『幸せと自己実現の心理学』http://www.noguchiyoshinori.net/7step で拝聴可能。