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覚書き

小林陽太のブログ

わが国における晩婚化の裏側

 桜は散ったが、これからは春を続けたいものである。

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 つい先日までのこと。

 約15年という長い女性不信(性的トラウマによる心的外傷・脱社会性意識)を抱えていた私が、そのこころの傷から偶然脱することが出来た。大人になれば誰をものこころにもある、数々の傷。それは勲章、侘び寂び、時に色気。

 人を通し傷つき人を通し救われるというのは間違いない。そして、傷つけられた時と同じ衝撃を“再び”加えてあげるという荒技が、その治癒や回復に功を機すようである。ただ、その動機が善意や好意によるものでなくてはならないのであるに違いないのだろうが。

 

 さて、世の中には男性・女性含め人間不信に陥っている人間は、その強弱・種類はあるにせよ、一際多く存在しているのではないか。個人情報保護の時代だ、人間が人間に対して何らかの警戒を強くしていて、その繋がりにおいて信頼が揺らいでいる現代日本において、人間不信は決して単純に振り払うことの出来ない対人心理の一つであろう。

 大体において、強烈に自己の性に対して自信があるのにも関わらず、異性に対して不信が強い人間は、異性間の交際が上手くいかないか、歪になりがちである。そして、同性の友人・親友との交流に時や場所を費やしてしまいがちである。(特に男性の場合は、友人・親友との交流すらなく一人きりになりがちという欠陥がみられることが多い。)また、時代の空気によるものなのだろうか。一際、わが国では若者の晩婚化が進んでいる。その晩婚化の原因は一体何によるものなのだろうか。

 

 例えばあるブログ(※)では次が指摘されていたので、こちらに転載する。

  1. 女性が社会で働くようになり、1人で生活できるようになった。
  2. 日本が不況から抜けだせず、結婚できない低所得者が増加した。
  3. 男性は収入が安定してから結婚したいという意識が根強い。
  4. 男性1人で家族を養うことは難しくなり、結婚に踏み切れない。
  5. 子供を社会全体で育てる意識が足りないため、結婚に抵抗がある。
  6. 結婚するよりも独身のほうが、生活がラクに感じる。
  7. 他人に時間を割くことなく、自分のやりたいことを優先したい。
  8. 実際に会わなくても、ネットで繋がることで満足できる。 

※ http://konkatunokotu.jp/statistics/14031712.php より転載。

 

 

 しかし、私は上記のそれだけが原因ではないと思っている。例えば、加藤諦三という心理学者が次のようなことを述べていたような気がする。

 

『○○(ネガティブな物事)なのは、心理的成長に失敗しているからだ』

 

 ○○の具体的内容は忘れたが、私はこの言葉に対して妙に納得したものだ。

 そしてこの言葉から演繹して、何故かネイティブアメリカンであるインディアン”を想像しながら、今年の2月頃にふと次のようなことを思った。

 

なんでこんな国になったんだ?それは“エロ”くない大人で溢れているからではないか。

 

 勿論ここでいう“エロ”とは哲学用語でいう『エロス』を基にした“エロ”であり、巷に溢れかえっているポルノなどで派手にみられる『タナトス』のような“エロ”(動物的性交)ではない。それは、人が人を好きになるのはそれが自然であるからという、人間的な、あまりに人間的相愛から始まって自然に至るという意味での“エロ”である。そして、その男女(ひと)が共に進化と生成に携わるという心理的成長”の意味での“エロ”なのだ。(・・・嗚呼、これ以上壮大なことを言ったりするのは、如何にも反動形成のようで格好わるいからよそう)

 

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 というわけで、上述の加藤諦三さんの言葉を通して今一度それらについて考えてみると、いわば現代日本人というものは“様々なノイズ”によって、心理的成長に失敗したのではないかということだ。ここでいう様々なノイズとは“人が人として自然に生まれて死にゆく人生を阻害する様々な現代の装置”のことだと思ってくれれば差し支えない。

 今日の資本主義社会においては、それらの装置は概ね“経済性(お金の問題)”に依存している(ように思える)。具体的には、マイカーや各種電化製品の普及、合理主義による各種公共サービス、IT社会の到来など。そして安全第一・保守第一とした社会通念とその無批判な維持継承などに概ねみられるのではないか。しかし皮肉Ironicalなものだが、そういった“家畜化”された我々は、いわばその生々しい有機的Organicな人生Lifeを失ってしまったのかも知れない。それが心理的成長に失敗してしまいがちな土壌を生み、若者の晩婚化を生じさせているのではないかと強く感じる。

 自己への根源的人間不信により、人から嫌われることばかり恐れてるのにも関わらず、人を人として好くことがないというこの主客のダブルバインド。そう、いわば死生観を失ったに違いないのだ。

 

 ――次回は、その“人生を再出発”するための記事「好きに生きる」を投稿する。

 

※追伸

参考になりそうなデータのあるブログの紹介。一つだけでありますが。

ala2014.hatenadiary.jp